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不動産クラファン vs 不動産小口化商品|違いとメリット・デメリット比較

不動産クラウドファンディングと不動産小口化商品の違いを徹底比較。法的な仕組み、最低投資額、利回り、流動性、税務メリット、相続対策など7つの観点で解説。あなたに向いているのはどちらかがわかります。

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不動産クラファン vs 不動産小口化商品|違いとメリット・デメリット比較

不動産クラウドファンディング不動産クラファン)と不動産小口化商品って、結局なにが違うの?」。この疑問、投資を検討している方なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。どちらも少額から不動産に投資できる仕組みですが、法的な構造、税務メリット、最低投資額、相続対策の可否など、実は大きな違いがあります。この記事では7つの観点から両者を徹底比較し、あなたに合った選択肢を明らかにします。

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不動産クラファンと不動産小口化商品の違い(比較表)

不動産クラファンと不動産小口化商品の違い(比較表)
不動産クラファンと不動産小口化商品の違い(比較表)

細かい話に入る前に、全体像を掴んでおきましょう。以下の表で主要な違いを一覧できます。

比較項目 不動産クラファン 不動産小口化商品
最低投資額 1万円〜 100万円〜(1,000万円以上も)
想定利回り 年利3〜8% 年利2〜4%
運用期間 3ヶ月〜3年が主流 5〜20年が主流
流動性 低い(途中解約は原則不可) 低い(売却には買い手が必要)
所得区分 雑所得 不動産所得(任意組合型)
相続税対策 不可 可能(任意組合型)
投資家保護 優先劣後方式 不動産持分の直接所有
投資対象の選択 ファンド単位 物件を指定可能

表を見ると、手軽さ・利回りの不動産クラファン税務メリット・相続対策の不動産小口化商品という構図が浮かび上がります。ただ、表面的な数字だけでは判断しきれない部分もあるため、以降で詳しく掘り下げていきます。

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そもそも不動産小口化商品とは

そもそも不動産小口化商品とは
そもそも不動産小口化商品とは

不動産小口化商品という名前を初めて聞いた方も少なくないかもしれません。一方の不動産クラウドファンディングは近年メディアで取り上げられる機会が増えましたが、不動産小口化商品はどちらかといえば富裕層や相続対策を意識する方の間で知られている仕組みです。

不動産特定共同事業法に基づく3つの契約類型

不動産小口化商品も不動産クラファンも、根拠となる法律は同じ不動産特定共同事業法(不特法)です。国土交通省の資料によると、不特法は1995年に施行され、2017年・2019年の法改正で電子取引業務が認められたことで不動産クラファンが誕生しました。

不特法が定める契約類型は3つあります。

  • 匿名組合型:投資家は事業者に出資し、事業者が不動産を運用。投資家は不動産の持分を持たない
  • 任意組合型:投資家が不動産の共有持分を直接取得する。相続税評価減のメリットあり
  • 賃貸借型:投資家が不動産の共有持分を取得し、事業者に賃貸して運用を委託する

任意組合型・匿名組合型・賃貸借型の違い

ここが少しややこしいポイントなんですが、整理すれば難しくありません。

項目 匿名組合 任意組合型 賃貸借型
不動産の所有 事業者が所有 投資家が持分所有 投資家が持分所有
登記 なし 持分移転登記あり 持分移転登記あり
所得区分 雑所得 不動産所得 不動産所得
相続税評価 出資金額そのまま 路線価・固定資産税評価額 路線価・固定資産税評価額
主な用途 短期運用・高利回り追求 相続対策・資産形成 長期安定収入

不動産クラファンの大半は匿名組合型を採用しています。手軽さとスピード感を重視した設計ですね。一方、不動産小口化商品として販売されている商品の多くは任意組合型で、「不動産を持分で直接所有する」という点が最大の特徴です。

法的な仕組みの違い

法的な仕組みの違い
法的な仕組みの違い

「どちらも不特法が根拠なら、なぜこんなに性質が違うの?」と思った方もいるでしょう。ここでは、法的な構造の違いをもう少し深く見ていきます。

不動産クラファン(電子取引業務 1号・2号事業)

不動産クラファンは、2017年の不特法改正で導入された電子取引業務を活用しています。事業者は1号事業者(不動産の運用・管理を行う)または2号事業者(投資家と1号事業者をつなぐ仲介役)として許可を受けています。

投資家はインターネット上で出資契約を結び、事業者がファンドを組成して不動産を運用します。出資額は1口1万円からと少額で、運用期間も3ヶ月〜3年程度が中心です。短期間で結果が出やすいため、投資初心者にも取り組みやすい仕組みといえるでしょう。

不動産小口化商品(任意組合型が主流)

不動産小口化商品、とりわけ任意組合型は歴史が長く、不特法施行当初から存在する仕組みです。投資家は不動産の共有持分を実際に取得するため、登記簿に名前が載ります

不動産証券化協会によると、任意組合型の最低出資額は100万円〜が一般的ですが、都心一等地の物件では1口500万円〜1,000万円というケースも珍しくないとのこと。運用期間は10年〜20年と長期にわたり、賃料収入を安定的に受け取る設計になっています。

この長期・安定志向の特性が、相続対策や資産承継の手段として活用される理由なんです。

7つの観点で徹底比較

7つの観点で徹底比較
7つの観点で徹底比較

ここからは、投資判断で特に重要な7つのポイントを深掘りしていきます。

最低投資額(1万円〜 vs 100万円〜)

投資のハードルという意味では、両者の差は歴然です。不動産クラファンは1万円から投資できるサービスが大半で、COZUCHICREALRimpleなど主要サービスはすべて1万円スタートです。

一方、不動産小口化商品は最低100万円からが標準的。FPGの「LEASING」シリーズは1口100万円から、ボルテックスの「Vort」シリーズは1口500万円〜1,000万円からとなっています。

「とりあえず不動産投資を体験してみたい」という段階なら、クラファンのほうが圧倒的に始めやすいですね。

想定利回り

利回りだけを比較すると、不動産クラファンに分があります。主要サービスの横断比較では、不動産クラファンの想定利回りは年利3〜8%程度。なかにはCOZUCHIのように年利10%超の案件を組成するサービスもあります。

不動産小口化商品の利回りは年利2〜4%程度と控えめです。ただし、これには理由があります。任意組合型では投資家が不動産の持分を所有するため、賃料収入に加えて不動産としての税務メリット(後述)を享受できるんです。単純な数字の比較だけでは見えない価値があるといえます。

運用期間

不動産クラファンは3ヶ月〜3年の短期〜中期運用が主流です。資金の回転が速く、複数ファンドに順次投資していく戦略が取りやすい点が魅力でしょう。

不動産小口化商品は5年〜20年の長期運用が基本。中途解約はできるものの、売却先を見つける必要があるため、流動性は高くありません。「10年以上寝かせてもいい資金」で取り組むのが前提になります。

流動性(途中解約の可否)

流動性は、正直どちらも低いと言わざるを得ません。

不動産クラファンは原則として途中解約不可(一部COZUCHIのように買取請求ができるサービスもありますが例外的です)。運用終了まで資金が拘束されます。

不動産小口化商品も中途売却は可能ですが、相対取引で買い手を見つける必要があり、すぐに現金化できる保証はありません。事業者が買取サービスを用意しているケースもありますが、売却価格は時価を下回る場合もあるようです。

流動性を重視するなら、いつでも売買できるREITのほうが適しています。REITとの違いについては「不動産クラファンとREITの違い」の記事で詳しく解説しています。

税務メリット(雑所得 vs 不動産所得)

ここが両者のもっとも大きな違いかもしれません。

不動産クラファン(匿名組合型)の分配金雑所得として課税されます。他の所得と合算して累進課税が適用されるうえ、損益通算の範囲も限定的です。

一方、不動産小口化商品(任意組合型)の収益は不動産所得として申告できます。不動産所得には以下のメリットがあります。

  • 減価償却費を経費として計上できる
  • 他の不動産所得との損益通算が可能
  • 青色申告特別控除の対象(条件あり)

すでに不動産投資をしている方や、高所得で節税効果を求める方にとって、不動産所得として扱えるメリットは見逃せないでしょう。

相続・贈与税対策の可否

相続対策として使えるかどうかも、大きな分かれ目です。

不動産クラファン(匿名組合型)の出資持分は、相続時に出資金額がそのまま評価額になります。つまり、1,000万円出資していれば1,000万円として相続税が計算されるため、評価減の効果はありません。

不動産小口化商品(任意組合型)は事情が異なります。投資家が不動産の持分を直接所有するため、相続税の計算では路線価や固定資産税評価額が適用されます。国税庁の評価基準によると、路線価は時価の約80%、固定資産税評価額は時価の約70%が目安です。

さらに、賃貸中の物件なら「貸家建付地」としての評価減(約20%)も加わるため、現金で持っているよりも20〜30%程度、相続税評価を圧縮できる計算になります。これが、富裕層の間で不動産小口化商品が注目される理由です。

投資家保護の仕組み

投資家保護のアプローチも異なります。

不動産クラファンでは優先劣後方式が広く採用されています。事業者が劣後出資者として損失を先に負担するため、一定の範囲で投資家の元本が守られる仕組みです。劣後出資割合が高いほど安全性が増しますが、ファンドによって3〜30%と幅があるため、投資前に確認が必要です。

不動産小口化商品(任意組合型)では、投資家が不動産の持分を直接所有します。万が一事業者が破綻しても、不動産そのものは投資家の資産として残ります。ただし、不動産市況の下落による評価減リスクは投資家が負うことになりますし、無限責任を負う点にも注意が必要です。

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不動産小口化商品の代表的な運営会社

不動産小口化商品の代表的な運営会社
不動産小口化商品の代表的な運営会社

不動産小口化商品を提供している主な会社を紹介します。不動産クラファンと比べるとプレイヤー数は限られますが、上場企業を中心に信頼性の高い事業者が揃っています。

運営会社 上場区分 代表商品 最低投資額 特徴
FPG 東証プライム LEASING 100万円〜 航空機・船舶リースでも実績豊富
青山財産ネットワークス 東証スタンダード ADVANTAGE CLUB 250万円〜 相続・事業承継に強い
ボルテックス 非上場 Vortシリーズ 500万円〜 区分所有オフィスに特化
プロパティエージェント 東証プライム (小口化+Rimple 100万円〜 不動産クラファン「Rimple」も運営

プロパティエージェントのように、不動産小口化商品と不動産クラファンの両方を展開している企業もあります。投資家のニーズに応じて使い分けられるのは興味深いですね。

どちらを選ぶべきか:判断フローチャート

どちらを選ぶべきか:判断フローチャート
どちらを選ぶべきか:判断フローチャート

ここまで読んで「自分にはどちらが合っているのか」が見えてきた方もいるでしょう。以下のフローチャートで最終確認してみてください。

少額で手軽に始めたい → クラファン

投資に回せる資金が数万円〜数十万円の範囲なら、不動産クラファン一択です。1万円から始められるうえ、運用はすべて事業者に任せられます。「不動産投資ってどんなものか試してみたい」という方にはぴったりの入口です。

おすすめの不動産クラファンサービスを参考に、自分に合ったサービスを探してみてください。

相続対策を重視 → 小口化商品

相続税対策が主目的なら、任意組合型の不動産小口化商品が適しています。路線価評価による相続税の圧縮効果は、現金や有価証券にはない大きなメリットです。

ただし、最低投資額が100万円以上であること、運用期間が10年〜20年と長期にわたることを事前に理解しておく必要があります。相続のタイミングや他の資産状況も踏まえて、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

高利回りを狙いたい → クラファン

年利5%以上のリターンを期待するなら、不動産クラファンのほうが選択肢は豊富です。COZUCHIやTECROWDのように年利7〜10%を超える案件を組成するサービスもあります。

もちろん、高利回りには相応のリスクが伴います。劣後出資割合やファンドの立地条件をしっかり確認したうえで、分散投資を心がけましょう。

不動産所得として申告したい → 小口化商品

すでに不動産投資をしていて損益通算したい方や、減価償却費を活用した節税を考えている方には、任意組合型の不動産小口化商品が向いています。

ただし、匿名組合型の不動産クラファンでは不動産所得としての申告はできないため、この点は契約類型をよく確認する必要があります。

よくある質問

よくある質問
よくある質問

Q. 不動産小口化商品と不動産クラファンは同じもの?

A. 似ていますが異なります。どちらも不動産特定共同事業法に基づく仕組みですが、不動産クラファンは主に匿名組合型で1万円から投資でき、不動産小口化商品は任意組合型が主流で100万円以上の投資が一般的です。税務上の扱いも異なり、前者は雑所得、後者は不動産所得として申告できます。

Q. 不動産小口化商品はなぜ相続対策になる?

A. 任意組合型の不動産小口化商品では、投資家が不動産の持分を直接所有します。そのため、相続税の計算で不動産としての評価(路線価や固定資産税評価額)が適用されます。現金よりも評価額が低くなるため、相続税の圧縮につながるという仕組みです。

Q. 不動産小口化商品の利回りはどのくらい?

A. 一般的に年利2〜4%程度です。不動産クラファンの年利3〜8%と比べると控えめですが、安定した賃料収入と不動産所得としての税務メリットが特徴です。利回りの数字だけでなく、税引後のリターンで比較することをおすすめします。

Q. 両方に投資するメリットはある?

A. あります。不動産クラファンで高利回りを狙いつつ、不動産小口化商品で相続対策を進めるという併用は合理的な選択肢です。投資目的に応じて使い分けるのがおすすめですよ。短期で回転させたい資金はクラファン、長期で資産形成したい資金は小口化商品、というように分けると良いでしょう。

Q. 不動産小口化商品はどこで買える?

A. FPG、青山財産ネットワークス、ボルテックスなどが代表的な提供会社です。証券会社や銀行の窓口で購入できるものもあります。最低100万円からですが、高額なものは1口1,000万円以上のケースもあるため、事前に各社の商品ラインナップを確認しておきましょう。

まとめ

まとめ
まとめ

不動産クラファンと不動産小口化商品は、同じ不特法を根拠としながらも、性格がまったく異なる投資商品です。改めてポイントを整理します。

不動産クラファンが向いている方。

  • 1万円〜数十万円の少額で始めたい
  • 年利5%以上の高利回りを期待したい
  • 短期〜中期(3ヶ月〜3年)で運用したい
  • 相続対策は不要で、純粋にリターンを追求したい

不動産小口化商品が向いている方。

  • 100万円以上のまとまった資金を長期運用したい
  • 相続税・贈与税の圧縮効果を活用したい
  • 不動産所得としての税務メリット(減価償却、損益通算)を得たい
  • 都心一等地の不動産を持分で所有したい

どちらが「良い・悪い」ではなく、投資目的と資金規模に応じて選ぶのが正解です。余裕があるなら両方を併用し、短期・高利回りと長期・税務メリットのバランスを取る戦略も検討してみてください。

※想定利回りは過去の実績や各社の公表値であり、将来の成果を保証するものではありません。
※元本保証はありません。投資判断は自己責任で行ってください。
※税務に関する記述は一般的な説明であり、個別の税務相談は税理士等の専門家にご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の助言や推奨を行うものではありません。

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よくある質問

Q.不動産小口化商品と不動産クラファンは同じもの?
A.

似ていますが異なります。どちらも不動産特定共同事業法に基づく仕組みですが、不動産クラファンは主に匿名組合型で1万円から投資でき、不動産小口化商品は任意組合型が主流で100万円以上の投資が一般的です。税務上の扱いも異なります。

Q.不動産小口化商品はなぜ相続対策になる?
A.

任意組合型の不動産小口化商品では投資家が不動産の持分を直接所有するため、相続税の計算で不動産としての評価(路線価等)が適用されます。現金よりも評価額が低くなるため、相続税の圧縮につながります。

Q.不動産小口化商品の利回りはどのくらい?
A.

一般的に年利2〜4%程度です。不動産クラファンの3〜8%と比べると控えめですが、安定した賃料収入と税務メリットが特徴です。

Q.両方に投資するメリットはある?
A.

あります。不動産クラファンで高利回りを狙いつつ、不動産小口化商品で相続対策を進めるという併用は合理的な選択肢です。投資目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

Q.不動産小口化商品はどこで買える?
A.

FPG、青山財産ネットワークス、ボルテックスなどが代表的な提供会社です。証券会社や銀行の窓口で購入できるものもあります。最低100万円〜、高額なものは1口1,000万円以上のケースもあります。

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