不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)で投資先を選ぶとき、ファンドの物件をどう評価すればよいか迷いませんか?この記事では4つのSTEPで物件評価の基本を解説します。所要時間は約10分。特別な知識は不要です。
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始める前に準備するもの
物件評価は中古車の査定に似ています。年式、走行距離、メーカーを見るように、不動産にも確認すべきポイントがあります。以下を手元に用意してから始めましょう。
- 投資を検討しているファンドの募集ページ
- Googleマップ(立地の確認用)
- 国土交通省のハザードマップポータルサイト
- メモ帳やスプレッドシート(比較記録用)
難しく感じるかもしれませんが、慣れれば5分で終わる作業です。順番に見ていきましょう。
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STEP 1 - 立地を確認する
不動産の価値を決める最大の要因は立地です。不動産鑑定の教科書でも「立地が価格の7割を決める」と言われています。確認すべきポイントは4つあります。
駅からの距離を最初にチェックしましょう。徒歩10分以内なら需要が安定しやすいですね。Googleマップで実際のルートを確認すると、坂道や踏切の有無もわかります。
人口動態も大切です。自治体の統計ページで人口の増減を調べてください。人口が減り続けているエリアでは、空室リスクが高まる傾向にあります。
再開発計画の有無は将来性に直結します。新駅や大型商業施設の計画があれば、周辺の不動産価値が上がる可能性があるでしょう。自治体の都市計画ページで確認できます。
ハザードマップでの災害リスク確認も欠かせません。国土交通省のハザードマップポータルで、洪水や土砂災害のリスクを確認しましょう。浸水想定区域にある物件は、保険コストの増加や資産価値の低下につながる可能性があります。
Q. 地方の物件は避けるべきですか?
A. 一概には言えません。地方でも大学や工場の近くなら安定した需要が見込めます。大切なのは「その場所に住みたい・使いたい人がいるか」という視点です。都心だから安全、地方だから危険とは限りませんね。
STEP 2 - 築年数・構造を確認する
築年数と建物の構造は、物件の寿命とメンテナンスコストに影響します。家を買うときに「築何年?」と聞くのと同じ感覚で確認しましょう。
まず構造の種類を把握してください。RC造(鉄筋コンクリート)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)は耐用年数が47年と長く、木造の22年と比べて長期運用に向いています。ファンドの募集ページに記載があるはずです。
次に確認したいのが新耐震基準への適合です。1981年6月以降に建築確認を受けた建物は新耐震基準を満たしています。それ以前の建物は耐震補強の有無を確認しましょう。地震リスクへの備えとして重要なポイントですね。
築年数が古い物件すべてがNGというわけではありません。大規模修繕(建物全体の修繕工事)の実施履歴があれば、建物の状態は良好に保たれている可能性が高いでしょう。
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STEP 3 - 用途を見極める
物件の用途によって、リスクとリターンの特性が大きく変わります。ここがポイントです。スーパーの売り場に例えると、用途ごとに「安定の食品売り場」から「変動の大きい季節商品コーナー」まで性格が異なります。
住居系は最も安定した用途です。景気が悪くなっても人は住む場所が必要なので、空室リスクが低い傾向にあります。ただし利回りは控えめになりがちでしょう。
オフィス系は景気の影響を受けやすい用途です。好景気ならテナント需要が高まり、不景気だと空室率が上がります。立地の良いオフィスなら安定性が増しますね。
商業系はテナントの業績に左右されます。大型商業施設ほどリスクは高いものの、成功すればリターンも大きくなるでしょう。
ホテル・観光系は季節変動と景気変動の両方を受けます。インバウンド需要や観光トレンドの影響も大きいです。高利回りの案件が多い反面、収益の振れ幅も大きいですね。
物流系はEC市場の拡大を背景に、近年注目を集めています。テナント(物流会社)の入れ替わりが少なく、長期契約が多いのが特徴です。
Q. 初心者はどの用途から始めるべきですか?
A. 住居系がおすすめです。需要が安定していて、物件の良し悪しを判断しやすいからです。「自分が住みたいと思うか?」という感覚が参考になるでしょう。慣れてきたら他の用途にも挑戦してみてください。
STEP 4 - 収益性指標を確認する
最後に、数字で物件の収益力を確認します。難しそうに見えますが、見るべき指標は3つだけです。
NOI利回り(実質利回り)は、物件が生む純収益の割合を示す指標です。経費を差し引いた後の数字なので、表面利回りより実態に近い数値が得られます。国土交通省の不動産投資家調査によると、都心のマンションで年4〜5%程度が目安とされています。
キャップレート(還元利回り)は、その地域・用途の相場感をつかむための指標です。NOI利回りとキャップレートを比べることで、その物件が割安か割高かを判断できるでしょう。
稼働率は、物件がどれくらい埋まっているかを示します。住居系なら95%以上が安定運用の目安です。稼働率が低い物件は、改善の見込みがあるかどうかを募集ページの説明で確認してください。
Q. 利回りが高いファンドほど良い投資先ですか?
A. 高利回りには相応のリスクが伴います。たとえば年10%を超える案件は、築古物件や地方の商業施設など、リスクが高い物件であることが多いですね。「なぜ利回りが高いのか」を必ず確認しましょう。
完了後にやるべきこと
4つのSTEPで物件を評価したら、最後にファンド全体の条件と照合します。以下のチェックリストを使ってください。
- 運用期間は自分の資金計画に合っているか
- 優先劣後構造(損失が出たとき事業者が先に負担する仕組み)の劣後比率は何%か
- マスターリース(一括借り上げで空室リスクを軽減する契約)の有無
- 分配金の支払いタイミング(毎月・四半期・満期一括)
- 途中解約の可否と条件
物件評価とファンド条件の両方をチェックすることで、投資判断の精度がぐっと上がります。完璧を目指す必要はありません。まずは1つのファンドで試してみて、徐々に目を養っていきましょう。
物件選びの判断基準をさらに深掘りしたい方は「ファンド選びの判断基準」も参考にしてください。収益指標の詳しい解説は「NOIとは」「キャップレートとは」で確認できます。
※投資にはリスクがあります。元本保証はありません。
※本記事は不動産投資の一般的な評価方法を解説するものであり、特定のファンドの購入を推奨するものではありません。
※投資判断は自己責任で行ってください。
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