「大きく儲けなくていい。減らさなければ十分」。この記事では、不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)の事例を紹介します。リスクを徹底的に抑えながら5年間着実に資産を増やした3人の投資家の戦略を見ていきましょう。
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堅実派が不動産クラファンを選ぶ理由
堅実派の投資家に共通するのは「守りの意識」です。元本割れ(投資したお金の一部が戻ってこないこと)を何より嫌います。利回り(投資額に対する年間リターンの割合)よりも安全性を優先するのが特徴でしょう。
不動産クラファンは株式のように毎日値動きしません。家の土台のように、どっしりと安定した運用ができる点が魅力です。HEDGE GUIDEの記事でも「ミドルリスク・ミドルリターンの投資先として注目されている」と紹介されています。
では、具体的にどんな戦略で5年間を乗り切ったのか。3つの事例を見ていきましょう。
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事例1:上場企業系サービスだけに絞った慎重派
投資先を上場企業の運営に限定した理由
マイナビニュースの記事で紹介されたAさん(40代・公務員)は、投資先を上場企業が運営するサービスだけに限定しました。「上場企業なら決算情報を確認できるし、信用力が違う」というのがAさんの判断です。
CREALやRimple、Jointoαなど、上場企業グループが運営するサービスを4社に登録。非上場の事業者には一切投資しないルールを徹底しています。具体的なサービス選びは「上場企業運営の不動産クラファンランキング」も参考になるでしょう。
5年間デフォルトゼロを維持した成果
Aさんの5年間の投資実績は次のとおりです。
- 投資総額:450万円(月平均7.5万円)
- 受取済み分配金(投資の利益として定期的に受け取るお金):約78万円
- デフォルト(事業者がお金を返せなくなること)件数:0件
- 平均想定利回り(運営会社が「これくらい儲かる」と見込んだ割合):年利3.8%
年利3.8%は不動産クラファンの中では控えめな数字ですね。しかし、5年間で一度も元本割れが起きていません。「焦らず、欲張らず」を貫いた結果でしょう。デフォルトゼロ実績のサービスは「元本割れゼロの不動産クラファンランキング」でまとめています。
Aさんが案件選びで重視した3つの基準
Aさんが案件を選ぶときに重視したポイントは3つありました。
- 優先劣後構造(損が出たら運営会社が先にかぶる仕組み)の劣後比率が20%以上:投資家の元本を厚く保護できる案件のみ
- 運用期間(投資してからお金が戻ってくるまでの期間)が12ヶ月以内:長すぎると不確実性が増す
- 東京23区または政令指定都市の物件:地方物件の空室リスクを回避
「条件に合わない案件は見送る。投資チャンスを逃しても気にしない」とAさん。釣り竿を持って待つように、じっくり条件に合う案件だけを選んでいます。
Q. 上場企業系サービスだけで十分な投資機会はある?
上場企業が運営するサービスは現在10社以上あります。毎月複数のファンド(みんなから集めたお金をまとめて運用する商品)が募集されるため、投資機会は十分でしょう。ただし、人気案件は抽選倍率が高くなりがちです。複数サービスに登録しておくことで当選確率を上げられます。
事例2:利回り5%以下だけを選ぶ「守りの投資家」
高利回り案件をあえて避ける戦略
個人投資家ブログで取り上げられたBさん(50代・会社員)。想定利回りが5%以下の案件だけに投資するルールを守っています。
「利回りが高いということは、それだけリスクも高いということ。定期預金の100倍もらえれば十分」というのがBさんの考え方。利回り8%や10%の案件を見ても手を出しません。
HEDGE GUIDEの記事でも「利回りが高すぎる案件は慎重に検討すべき」と注意喚起されています。高利回りの裏には空室リスクや物件の流動性が低いなどの要因が潜んでいるケースがあるためです。
5年間の投資成績は安定のプラス
Bさんの5年間の投資実績を見てみましょう。
- 投資総額:600万円(月平均10万円)
- 受取済み分配金:約115万円
- 元本割れ件数:0件
- 平均実績利回り:年利4.1%
- 投資案件数:48件
5年間で48件に投資し、すべて予定どおりの分配金を受け取っています。年利4.1%は派手ではありませんが、銀行の定期預金と比べれば圧倒的な差がありますね。
低利回り案件のメリットは「安心感」
Bさんが実感しているメリットは次の3つです。
- 精神的な安定:値動きを気にする必要がなく、夜もぐっすり眠れる
- 案件の質が高い:低利回り案件は好立地の物件が多い傾向
- 早期償還(予定より早く運用が終了し、お金が戻ること)の確率が高い:好条件の物件は売却しやすく、予定より早く償還されやすい
難しく感じるかもしれませんが、「低利回り=低リスク」というシンプルな原則を守るだけで実践できる戦略です。
事例3:運用期間6ヶ月以下の短期案件で回転率を上げた投資家
短期案件にこだわる理由は「資金拘束の回避」
マイナビニュースの記事によると、Cさん(30代・自営業)は運用期間6ヶ月以下の短期案件だけを選んでいます。
「自営業だから、急にまとまったお金が必要になることがある。長期案件に資金を固定するのが怖い」とCさん。お金を回転ドアのように素早く回すイメージで運用しています。
不動産クラファンは原則として途中解約ができません。このため、資金の流動性を確保するには短期案件を選ぶか、投資額を抑えるかの判断が必要になります。
短期案件の回転で5年間の実績を積み上げ
Cさんの5年間の投資実績は以下のとおりです。
- 投資総額(延べ額):1,200万円
- 実際の運用資金:300万円(同じ資金を回転させている)
- 受取済み分配金:約52万円
- 元本割れ件数:0件
- 投資案件数:72件(年平均約14件)
300万円の資金で延べ1,200万円分の投資を実現しました。1つの案件が償還されたら、すぐ次の案件に申し込むサイクルを繰り返しています。
短期案件に潜むリスクと3つの注意点
ここがポイントです。短期案件にもデメリットはあります。
- 案件の空白期間が発生する:償還から次の投資まで資金が遊んでしまう
- 人気が集中しやすい:短期案件は他の投資家にも人気で競争率が高い
- 手間がかかる:年14件ペースだと月1回以上の案件選定が必要
Cさんは「面倒でも、お金が長期間動かせなくなるよりまし」と割り切っています。分散投資のコツについては「分散投資の具体的な方法」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
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3つの事例から学ぶ堅実投資の教訓
3人の投資家には共通する考え方がありました。
- 自分だけのルールを決めて例外を作らない:Aさんは「上場企業のみ」、Bさんは「利回り5%以下」、Cさんは「6ヶ月以下」。ブレない基準が成果につながった
- 利回りより安全性を優先した:3人の平均利回りは年利3.5〜4.1%。欲張らないことが5年間のデフォルトゼロにつながっている
- 感情で投資判断をしない:「みんなが投資しているから」「利回りが魅力的だから」で動かず、自分のルールだけを判断基準にした
- 複数サービスに分散した:全員が3社以上に登録し、1社に資金を集中させなかった
投資の世界では「退場しないこと」が最も大切だと言われます。3人が5年間を無事に乗り切れたのは、まさにこの原則を実践したからでしょう。
堅実投資の実践チェックリスト
- □ 投資ルールを紙に書き出す:利回りの上限、運用期間の上限、投資先の条件を明文化
- □ 上場企業運営のサービスを中心に3社以上登録する:「上場企業運営ランキング」を参考に
- □ 劣後出資比率20%以上の案件を優先する:元本の保護が厚い案件を選ぶ
- □ 1案件の投資額を総資産の10%以内に抑える:集中投資を避ける
- □ 分配金の使い道を決める:再投資するか、生活費に充てるかを事前に決める
- □ 年に1回、投資ルールを見直す:環境変化に合わせて微調整
- □ 分散投資の方法を確認する:「分散投資ガイド」でサービス・案件・時期の分散を学ぶ
よくある質問(FAQ)
Q. 堅実派でも不動産クラファンで損をする可能性はある?
ゼロではありません。ただし、優先劣後構造のある案件を選び、複数サービスに分散すればリスクは大幅に抑えられるでしょう。過去の実績では、上場企業系サービスのデフォルト率はきわめて低い水準にとどまっています。
Q. 利回りが低いと投資する意味がないのでは?
年利3〜4%でも、銀行預金の数百倍の利息がつきます。たとえば300万円を年利4%で5年運用すると、分配金の合計は約60万円。リスクを抑えながらこの金額を受け取れるなら、十分な成果ではないでしょうか。
Q. 短期案件と長期案件、どちらが安全?
一般的に短期案件のほうがリスクは低いとされています。経済環境の変化や不動産市況の変動の影響を受けにくいためですね。ただし、短期案件は募集頻度が多いぶん管理の手間がかかります。自分のライフスタイルに合った運用期間を選ぶのがよいでしょう。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の助言や推奨を行うものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
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