定年後の収入が年金だけでは心もとない。そう感じている方は少なくないでしょう。この記事では、不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)で年金にプラスαの収入源を作った3つの事例を紹介します。
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定年後に不動産クラファンが注目される理由
総務省の家計調査によると、65歳以上の夫婦世帯は毎月約2万〜5万円の赤字が出るとのこと。いわゆる「老後2,000万円問題」の根拠にもなった数字ですね。
この不足分を補う選択肢として、不動産クラファンに注目が集まっています。理由は3つ。
- 1万円から始められる:退職金を一括で投入する必要がない
- 運用の手間がほとんどない:物件管理は運営会社にお任せ
- 値動きがない:株のように日々の価格変動を気にしなくていい
ただし、元本割れのリスクはあります。元本割れとは、投資したお金の一部が戻ってこないこと。「銀行預金の代わり」ではなく、あくまで資産運用の一手段として考えましょう。
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事例1:退職金500万円を安定型サービスに分散した65歳男性
定年退職で受け取った退職金の使い道
HEDGE GUIDEの記事で紹介されたAさん(65歳・元メーカー勤務)の事例です。定年退職時に受け取った退職金のうち500万円を不動産クラファンに振り向けました。
残りの退職金は生活防衛資金として銀行に預けたそうです。「全額を投資に回す勇気はなかった」とAさん。退職金は人生で最後のまとまった収入ですから、慎重になるのは当然でしょう。
年利4〜5%の安定型ファンドを中心に運用
想定利回りとは、運営会社が「これくらい儲かる」と見込んだ割合のこと。Aさんが選んだのは、この想定利回りが年利4〜5%のファンドです。ファンドとは、みんなから集めたお金をまとめて運用する商品。高利回りの案件には手を出さず、安定性を最優先にしました。
- サービスA:200万円(想定利回り年利4.5%、運用期間12ヶ月)
- サービスB:150万円(想定利回り年利4.0%、運用期間6ヶ月)
- サービスC:150万円(想定利回り年利5.0%、運用期間12ヶ月)
運用期間を6〜12ヶ月と短めにしたのもポイントです。運用期間とは、投資してからお金が戻ってくるまでの期間のこと。長期で資金が拘束されるリスクを避けたかったそうですね。
年間約22万円の分配金を年金に上乗せ
分配金とは、投資の利益として定期的に受け取るお金のこと。500万円を平均年利4.5%で運用した結果、年間の分配金は約22万5,000円になりました。月に換算すると約1万8,000円の上乗せです。
「月2万円弱でも、外食や趣味に使えるお金が増えた」とAさん。退職金を銀行に眠らせておくよりも、有効に使えている実感があるようですね。
ただし、分配金には税金がかかります。雑所得(不動産クラファンの分配金に適用される所得区分)として扱われるためです。源泉徴収で20.42%が自動的に差し引かれ、手取りは約17万9,000円。確定申告で調整することも可能でしょう。
Q. 退職金を不動産クラファンに使っても大丈夫?
生活防衛資金を確保した上でなら問題ありません。生活防衛資金とは、最低1〜2年分の生活費のこと。退職金すべてを投入するのは避けましょう。Aさんのように「退職金の一部」にとどめるのが堅実です。シニア世代向けのサービス選びは「50代60代向けおすすめガイド」も参考にしてください。
事例2:年金不足月5万円を補う70代夫婦の工夫
年金だけでは毎月5万円足りない現実
マイナビニュースで取り上げられたBさん夫婦(夫72歳・妻69歳)の事例です。年金収入は夫婦合わせて月22万円。一方、生活費は月27万円かかっていました。毎月5万円の赤字ですね。
貯蓄を取り崩す生活が続いていたBさん夫婦。「このままでは10年後に貯蓄が底をつく」と危機感を抱き、不動産クラファンを始めたそうです。
800万円を複数サービスに分散投資
Bさん夫婦は預貯金2,000万円のうち800万円を投資に回しました。水道の蛇口を複数持つように、サービスも4社に分散しています。
- サービスA:250万円(想定利回り年利5.0%)
- サービスB:200万円(想定利回り年利4.5%)
- サービスC:200万円(想定利回り年利5.5%)
- サービスD:150万円(想定利回り年利4.0%)
「ひとつのサービスに偏らないようにした」とBさん。万が一どれかで問題が起きても、全体のダメージを抑えたかったとのこと。
月3万円の分配金で赤字を大幅に圧縮
800万円を平均年利4.8%で運用した結果、年間の分配金は約38万4,000円になりました。月にすると約3万2,000円です。
毎月5万円の赤字が約1万8,000円に縮小。完全には埋まっていませんが、貯蓄の減りがゆるやかになったとのこと。
残りの1万8,000円は、日用品の見直しや外食の頻度を減らして対応しています。難しく感じるかもしれませんが、「全額を投資で賄おう」と無理する必要はありません。家計の調整と組み合わせるほうが現実的でしょう。
毎月安定した分配金を得たい方は「毎月分配ランキング」もあわせてご覧ください。
事例3:60歳で早期退職し、不動産クラファン+アルバイトで暮らす元管理職
早期退職を決断した背景と資金計画
個人投資家ブログで紹介されていたCさん(62歳・元IT企業管理職)の事例です。60歳で早期退職を選択しました。年金受給が始まるまでの5年間を、分配金とアルバイト収入で乗り切る計画です。
早期退職時の資産状況は以下のとおり。
- 退職金:1,500万円
- 預貯金:800万円
- 投資信託・株式:400万円
合計2,700万円の振り分けは次のとおり。1,000万円を不動産クラファンに、500万円を生活防衛資金に充てています。残りは既存の投資を継続する方針です。
1,000万円の投資で月4万円の分配金を確保
Cさんは1,000万円を5社に分散して投資しました。利回り(投資額に対する年間リターンの割合)は平均年利5.0%が目標です。
年間の分配金は約50万円、月にすると約4万2,000円。ここに週3日のアルバイト収入(月8万円)を加えています。合計で月12万円程度の収入を確保できているそうです。
「フルタイムで働くのはもう嫌だった。でも完全に無収入も不安」とCさん。不動産クラファンとアルバイトの"二刀流"がちょうどいいそうです。優先劣後構造のあるサービスを中心に選んでいるとのこと。優先劣後構造とは、損が出たら運営会社が先にかぶる仕組みです。
65歳で年金が始まるまでの"つなぎ"戦略
Cさんの計画では、65歳で年金受給が始まったらアルバイトを減らすとのこと。不動産クラファンの分配金は「お小遣い」として活用する予定です。
60〜65歳の5年間で取り崩す生活費を見てみましょう。月の不足分は約8万円、60ヶ月で約480万円になります。生活防衛資金500万円でほぼカバーできる計算ですね。不動産クラファンの元本1,000万円には手をつけずに済む見込みです。
ここがポイント。元本を「減らさない」ことで、65歳以降も分配金を受け取り続ける仕組みを作っているわけですね。
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3つの事例から学ぶ定年後投資の教訓
3つの事例に共通するポイントを整理します。
- 退職金や預貯金の「一部」だけを投資に回す:全額を投じた人はいない。Aさんは退職金の一部、Bさんは預貯金の4割、Cさんは総資産の37%
- 複数のサービスに分散する:全員が3〜5社に分散投資。1社集中のリスクを回避
- 高利回りを追わない:3人とも年利4〜5%台を中心に運用。年利8%以上の案件は避けている
- 不動産クラファン以外の収入源も持つ:年金、アルバイト、他の投資と組み合わせている
たとえるなら、不動産クラファンは「おかず」であって「主食」ではありません。年金という「ご飯」があってこそ、食卓が豊かになるのでしょう。
定年後に始めるための実践チェックリスト
よくある質問(FAQ)
Q. 70代からでも不動産クラファンは始められる?
年齢制限を設けていないサービスがほとんどです。ただし、75歳以上の口座開設を制限している場合もあります。事前に確認しましょう。操作はスマホやパソコンで完結するため、基本的な操作ができれば問題ありません。
Q. 定年後の投資で失敗しないコツは?
3つのルールを守ることです。まず、余裕資金だけで投資する。次に、ひとつのサービスに集中しない。そして、高利回りに飛びつかない。Bさん夫婦のように年利4〜5%台を狙うのが堅実でしょう。
Q. 分配金だけで生活費をまかなえる?
現実的には難しいでしょう。月20万円の分配金を得るには、年利5%でも約4,800万円の投資が必要です。年金やアルバイトなど他の収入と組み合わせ、不足分を埋める使い方がおすすめですね。「毎月分配ランキング」で効率的なサービスを探してみてください。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の助言や推奨を行うものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
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