アモチゼーションとは? 元本が少しずつ返ってくる仕組み
アモチゼーション(Amortization)とは、投資した元本が運用期間中に分割して返済されることです。日本語では「元本償還」や「減価償還」と訳されます。
住宅ローンの返済をイメージするとわかりやすいでしょう。毎月のローン返済には「利息分」と「元本返済分」が含まれていますよね。アモチゼーション型のファンドも同じ構造で、分配金の中に「利益(インカムゲイン)」と「元本の一部返還」が混ざっています。
つまり、毎月の振込額が大きく見えても、その全額が利益というわけではありません。ここを誤解すると「利回りが高い」と錯覚してしまうので、注意が必要です。
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分配金と元本償還の見分け方
では実際に、分配金のうちどれが利益でどれが元本の返却なのでしょうか。典型的なパターンを比較してみましょう。
| 項目 | アモチゼーションあり | アモチゼーションなし |
|---|---|---|
| 毎月の振込額 | 多い(利益+元本の一部) | 利益のみ |
| 元本の返却時期 | 運用中に段階的 | 運用終了時に一括 |
| 満期時の受取額 | 残りの元本のみ | 元本の全額 |
| 実質利回りの計算 | やや複雑 | シンプル |
たとえば100万円を投資して年利5%・12ヶ月運用のファンドを考えてみます。アモチゼーションなしなら、毎月約4,167円(利益分のみ)が振り込まれ、満期に100万円が返ってきます。
一方、アモチゼーションありの場合、毎月の振込額は8万5,000円ほどになることも。ただし、その大半は元本の返却分です。満期時には残りの元本だけが戻ってくるため、受取総額は変わりません。
不動産クラファンでの使われ方
不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)では、物件を売却して利益を確定するキャピタルゲイン型のファンドでアモチゼーションが発生しやすいですね。物件の一部売却や賃料収入から段階的に元本を返すケースが典型的です。
投資家の口コミを見ると、「分配金が想定より多かった」という声がある一方で、「よく見たら元本の返却分だった」という報告も少なくありません。マイナビニュースの取材でも、アモチゼーション型のファンドは「見かけ上の利回り」と「実質利回り」が異なる点が指摘されています。
ファンドの募集ページや契約締結前交付書面に「元本償還型」「分割償還」といった記載がないか、投資前に確認しておきましょう。
Q. アモチゼーション型ファンドは損なの?
A. 損というわけではありません。元本が早く手元に戻るため、その資金を別のファンドに再投資できるメリットがあります。
資金の回転効率を重視する投資家にはむしろ好都合です。ただし、分配金の全額を利益だと思い込んで確定申告すると、実際の所得と差異が生じる可能性があるので、内訳の確認は忘れずに。
Q. 確定申告では何に注意すればいい?
A. アモチゼーションで戻ってきた元本部分は利益ではないため、課税対象になりません。分配金の明細書に「利益分配」と「元本返還」が分けて記載されているはずです。
雑所得(不動産クラファンの分配金に適用される所得の種類)として申告するのは利益分配の部分だけ。明細を捨てずに保管しておくと安心でしょう。
関連する用語
その他の投資用語は「不動産クラファン用語集」で確認できます。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の助言や推奨を行うものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。
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